個数カウント方式粒度分布測定装置 AccuSizer

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電子材料(液晶、有機EL、太陽電池、燃料電池等)や、化粧品、医薬品、機能食品などの応用分野を対象に、微粒子を用いた製品が多くなってきていますが、想定外の粗大(凝集)粒子があると製品の品質に問題が生じてしまう事があります。

しかしながら、一般的な粒度分布では全ての粒子をカウントする訳では無く、ある特定部分での評価となる為、粗大(凝集)粒子を見逃すことが無いとは言い切れません。

個数カウント方式の粒度分布測定装置では全ての粒子を測定してカウントしていきますので、例えわずかしか無い粗大(凝集)粒子でも見逃す事はありません。

粗大(凝集)粒子の管理は製品開発・管理の重要な項目になっています。

 

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個数カウント方式粒度分測定装置の特長

・ひとつひとつの粒子を検出する個数カウント方式で、一般的な粒度分布計では検出困難な低濃度(PPTレベル)の微粒・粗大(凝集)粒子の観察に活用出来ます。

・光散乱方式と光遮断方式との組み合わせにより1回の測定でワイドなダイナミックレンジ(0.5~400μm)の測定が可能となっています。

水系だけでなく有機溶剤中の測定も可能です。

・更に微少な粒子測定を可能にした0.15~150μmに対応した新機種「FX-nano」もご用意しております。

自動希釈機能付き(1段・2段希釈)の装置も用意しております。(特許所得済み)

数Lのサンプル中の数少ない粗大(凝集)粒子を検出するタイプも新製品として用意しています。

 

【個数カウント方式の測定原理】

個々の粒子による透過パルスをひとつひとつ測定

 

【個数カウント方式ならテール部分の詳細が確認可能】

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AccuSizerシリーズの適用分野

●電子材料

・電池材料・液晶材料・コンデンサー材料などの粗大(凝集)粒子、

 微小(コンタミ、微粉等)粒子の分析

・カラーフィルターや特殊インクの粗大(凝集)粒子の原料管理

・分散剤等バインダーの凝集粒子の品質管理用途

・コピートナーの粗大粒子及び微粒粒子の品質管理

●製薬

・USP 729 MethodⅡに対応可能。

・USP 788 の不溶性微粒子試験法に対応可能で、注射用水、注射剤、

  点眼剤、プラスチック製医薬品容器等微粒子試験に対応

・タンパク凝集評価用として採用(抗体医薬やワクチンのタンパク凝集評価)

●その他

 食品(ドリンク中の香料エマルジョンの凝集)・化学薬品・塗装/コーティング

 ・触媒材料等の粗大(凝集)粒子管理

 

測定事例:インクジェットインク

インクジェットインクの顔料の粗大粒子の測定例。攪拌時間を50、70、90分間と変化させた結果です。

1μmを超える粒子濃度は、50 min:4x106/mL、70min:5x105/mL、90min:2x105/mLとなっています。

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詳細はこちら→インクジェットインクの粗大粒子の計測事例

 

測定事例:タンパク凝集体

免疫グロブリン(IgG)のタンパク凝集体を測定した結果を示します。リン酸緩衝液(PBSバッファー)で1%に希釈したグロブリンをFX- nanoで測定し、粒子サイズと粒子の個数をカウントしました。

 

図2はPBSバッファーで希釈した直後のIgG溶液と同じ溶液を0.22μm径のフィルターでろ過したものタンパク凝集体の個数を比較した結果です。

0.2μm以下の粒子の個数を比較すると、フィルターろ過をしていない溶液に比べてフィルターろ過を行うことで、タンパク凝集体の個数は約 100分の1に低下しています。

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図3はフィルターを通したIgG溶液と、フィルターを通したのちに1分間スターラーで攪拌した溶液の粒子の数を比較した図です。

この実験ではスターラーの振動により、タンパク凝集体が再び増加する様子が見られます。

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この実験を実際のワクチンなどの医薬品に置き換えて考えると、工場出荷時にタンパク凝集体の数が少なくなっていても、運搬と保管の期間に再び増加する可能性が考えられます。

その他の事例はこちら→測定事例:タンパク凝集

 

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